日々の記録

カナダの大学で人類学を中心に学んでいます

2年生は忙しくて楽しい

こんにちは。

いつの間にか大学も7週目が終わり、Midtermもようやく終えました。テストも課題もひとまず落ち着いて、この一週間は少しだけゆっくりできそうです。

 

今学期は文系の科目を4つとっているのですが、課題の量が去年とは比べ物にならないくらい多い気がしています。どうにもならない量ではないのですが、少し気を抜くと授業に遅れてしまい、課題提出にも余裕がなくなってしまう感じです。1年前の自分ではこなせなかっただろうなと思うので、少しだけ成長を感じています笑

 

2年目は「忙しくて楽しい」とタイトルに書いたのですが、課題が多い分忙しくも、授業がより専門的になっているのでより楽しいです。やっぱり1年生の授業はイントロということもあり、広い範囲をカバーしなきゃいけないのでもっと知りたいと思ってもさらっと流れてしまうので少し物足りませんでした。特に、自分の専攻がより好きになりましたし、専攻にしたいという思いがより強くなりました。私はいろんな人と親しくなる方ではないけれど、それでもやっぱり人について考えるのが好きなんだな〜と思います。人類学的なアプローチが好きです。

 

 

今のところ、人類の誕生から紀元前1000年くらいまでを勉強したのですがとっても面白いです。特に30,000年くらい前の人口が増え、コミュニティーが広がり、人類がアートを作り始めたくらいから後の勉強が好きです。現代に住んでいる私たちは、3000年前の人たちのことを「primitive」だと感じる人が多いのかなと思うのですが、人間はずっと前から人間で、今の私たちとそんなに変わらないのではないかと思います。逆に現代人が森に放たれたらすぐ飢え死んでしまうかもしれないけれど、古代の人は過酷な環境を生き抜いていたので、彼らの方がある意味賢く、強いのかもしれません。教授がクラスの中で言った、 "Humans have always been humans." というのがとても好きです。これは時間を超えてもそうだし、国境や世代を超えても言えることなのではないかなと思います。個人を一括りにしてしまうのは問題ですが、違うことを強調するのではなく、人間の共通点を学べばもっと他人に優しくできるのになと考えてしまいます。

 

 

ともかく、2年生は少し忙しいですが、その分課題をやるのも、教科書を読むのもとっても楽しいです。特に人類学はエッセイの課題が多いんですけど、どれも楽しんで書いています。トピックが割と柔軟なので自分の興味にそったものをかけて嬉しいです。

 

 

1番初めのエッセイはドイツの Stadel Cave で見つかった the lion-headed man について書きました。この作品はアートとして定義されるのかどうか疑問にする人もいるんですけど、人間のworking memory の発達によって、実在しない想像上の存在を考え、作り上げることができ、より高度な脳の発達によってsymbolic art が発展してきたということについて書きました。同じ時期にいろんな場所で今までとは違ったタイプの作品が出てくるって面白いですよね。人間と動物を組み合わせるっていうのもよく見る形ではあるのですが、それを一から作り出すのもすごいなと思います。現代よりも人間と動物が近く、もっと対等の関係だったのではないかな〜とか。作品の背景に色々な宗教的な考えもあるのかなと推測はできるのですが、断言するのは難しいです。

 

British Museumのブログにこのフィギュアの紹介が書いてあるので興味がある方いたらぜひ。

https://blog.britishmuseum.org/the-lion-man-an-ice-age-masterpiece/

Jill Cook, Keeper of Britain, Europe and Prehistory, 2017, The Lion Man: The Ice Age Masterpiece.

 

 

面白いことを色々勉強しているのでまた時間があった時に書きたいと思います。

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たまには写真も載せてみます。もっと撮っていきたいけれどいつも忘れます、、あと家の電気が映り込んでいます笑



それではまた〜。みなさんお体に気をつけて。たくさん休んでください。