日々の記録

カナダの大学で人類学を中心に学んでいます

中国史とリーディングウィーク

こんにちは。お久しぶりです。

 

毎回言っているかもしれませんが、最近生活することに慣れてきました。10月に始めたバイトも、ほとんどの人の顔と名前を覚えたので以前より楽な気持ちで仕事ができています。やっぱり何事も新しく始めて慣れるまで時間がかかるのだなぁというのを実感しています。人と話すにしても、その人の人となりを知っているだけで会話が楽になりますもんね〜。

 

お天気もいい日が続いていて、日も伸びてきたので以前より少しだけ明るい気分になります。日が落ちるのが早いと毎日1日が終わるのが早く感じて、勉強しただけで1日が終わってしまうような気がして悲しくなったりしていました笑

 

 

 

先学期に続いてとっている中国史ですが、今は第二次世界大戦前のことを授業で扱っています。ほぼ毎授業と言っていいくらい、日本の話が出てきます。それほど中国と日本の関係は切っても切り離せない関係なのだろうなと思います。タームペーパーは日中の歴史の認識の違いについて書こうと決めました。初めは日中関係がこじれている理由について書こうかなと思っていたのですが、あまりにも明白というか…日本が戦時中にしたことは中国にとって許しがたく、簡単に許せ、というのも無理な話だなと思ったんですね。

 

その後、1937年の南京事件について調べているときに、被害者の数がどの歴史的記録をもとにするかで大きく変わって来るというのを読みました。もちろん、日本と中国では主張している数が違います。そして、日本の高校教科書などでは大学受験のためというのもあるかもしれませんが、歴史的出来事についての描写がどちらかというとドライで簡潔に書いてありますよね。今、歴史を勉強しているとより生々しい出来事として心に残ります。たまに授業を聞いたり、文献を読むのが辛くなったりするほどです。もちろん、大学と高校の違いもあるとは思いますが、調べたところ日中では教科書に書かれている詳細さも違うようです。

 

日本と中国、どちらが悪いのかとを主張したいわけではなく(複雑すぎて簡単に決められるものではない)、いかに歴史や教育が人々の思想について影響するのかについてフォーカスしていきたいなと思っています。これは個人的な感覚なのですが、日本に住んでいるとどうして中国政府が日本に対してあんなにも攻撃的なんだろうと思う人が多いと思います。確かに、私も中国政府が公平ではないなと思う時があります。それでも私は、日本人として、バイアスがかかっているのではないかと自問自答するようにしています。まだ戦後の歴史については勉強不十分なので大きなことは言えないのですが、戦時中のことに対して私は自分自身の認識が甘かったなと痛感しました。

 

私は歴史を学ぶことで変わる認識があるのではないかなとおもいます。ただ、専門家に査読されているはずの論文を読んでも、作者のバックグラウンドや生まれ育った場所などで考え方が変わり、文章に良くも悪くも反映していることがあるなと思います。一つのイベントを話しているはずなのに、見方により違う出来事のように語られている場合もあります。それが歴史の難しいところですよね。歴史だけでなく、すべての学問に言えることかもしれません。それなので私も情報の取捨選択に気をつけたいと思います!

 

オープンアクセスで面白い論文があったので載せておきます。興味がある人はぜひ!

 

笠原祥士郎(2003) 「日本と中国の歴史教育について」、『北陸大学機構』、第27号、 pp. 201-213. https://www.hokuriku-u.ac.jp/library/libraryDATA/kiyo27/koku.pdf

教授は私が日本人ということを知っているので、日本語の論文を参考文献にすることを勧めてくれました!読むのが楽しみと言われたので頑張りたいと思います。

 

 

ブログ書くの好きなのでもう少し更新できるようにしたいです。勉強しんどいなと思うこともありますが、文字にすることで自分が勉強好きなんだな〜と再確認できるのがいいです。あとは授業で消化不足になってしまっている自分の考えを書くことで、少し客観的になれる気もしています。本当は人類学専攻なので人類学の話をもっとしたいです…中国史は教授がすごく話の上手な人でドライになりがちな歴史の授業がとても楽しいです。また日本の話題がよく出てくるので自分も考えさせられることがたくさんあるんだと思います。結局私は、自分の為にしか、自分の興味あるものしか勉強できないんだなと痛感しています…

 

 

今日でWEEK6が終わったのですが中間前に1週間のリーディングウィークがあるので更新できるようにがんばります!テストとエッセイの締め切りが休み明けにあるのでなかなかだらだらはできないと思うんですけど、いつもよりは余裕のある生活ができるとおもうので!次は人類学でとっている Anthropology of Women Cross-Culturally についてお話しできたらいいです。

 

 

それではまた〜

 

 

Fall 2021 の振り返り

こんにちは。

ようやく全部のファイナルも終わり、冬休みに突入しました。

 

今学期は対面授業になって初めての学期で、ルームメイトとの共同生活を始めて、現地でのバイトを始めて、英語圏で生活をするという初めてだらけの4ヶ月でした。今までで一番早く過ぎ去ったセメスターでした。10月と11月は何があったのかほとんど覚えていないくらいあっという間でした。1年生の時よりも課題が増えて、ストレスを感じながらも、授業内容は今までで一番面白かったかなと思います。

 

また、去年より自分の英語力が上がった(と思う)ので、同じように授業を受けて課題をこなしていても、入ってくる情報量と、脳に自分の知識として留まるものが増えたように感じます。1年生の頃は内容を理解するのに必死でしたが、今回はやっと自分の知識として蓄えることができたかなぁと思いました。

 

リーディングやライティングは自分でも向上したなぁと感じるのですが、やっぱりスピーキングになると自信を無くしてしまう場面が多く、もっとできるのに、もっと積極的に参加したいのにな、といったフラストレーションを感じることが多々あって悔しかったです。結局は挑戦して、失敗しないと上達もしないので、周りにどう思われようと自分の意見はしっかり主張していきたいなと思います。言いたいことがあるのに言えない時ほど辛いものはないんだなと感じた哲学のディスカッションがたくさんありました。きっと、落ち着いて話せば大丈夫なのに、自信がないから余計にギクシャクしてしまったような気がします。難しい。こればっかりはガッツと慣れと経験ですね。

 

英語以前に、自分の発言に自信がないことが多かったり、人に自分の意見を聞かれるのが苦手だったりするのですが、自分の好きな勉強に関してはなりふり構わずもっと積極的になりたいなと思います。このブログも、自分のそんなところを直したくて始めたリハビリの一環でもあります。笑

あまり周りからの評価を気にしないで生きていきたいです。

 

前置きが長くなりましたが、今学期とった面白い授業を紹介したいと思います。

 

国史

 

この授業では、明時代の少し前から、清時代の崩壊までを勉強しました。高校の授業でも習ったことはあったのですが、カナダからの目線で習う中国史は違った面白さがありました。特に、授業で 'modernization' という単語を使われることが多かったのですが、それと同時に 'westernization' という言葉も同じ意味として使われていて、複雑な気持ちになりました。また、1800年代後半に中国を侵略し始めた日本のことも授業内でよく出てきて、中国と日本を比較したりしていました。日本をペリーが開港しに来た時に黒船を脅威に感じ、西洋の文化を取り入れ始めましたが、中国はイギリスでの産業革命が行われていたときに、すでに自国で高いクオリティでの生産物(pottery など)が作られいました。実際、イギリスで作られていた大量生産のものよりもクオリティは高かったのですが、自国のものに自信があり過ぎて(?)ヨーロッパの生産物に全く興味を示しませんでした。その結果、1800年代に突入した時にヨーロッパ各国の武器からは遅れをとってしまい、戦争で敗戦が続き、さまざまな国と不平等条約を結ぶことになってしまいます。

 

この授業では、modernization, westernization, globalization について、個人的にとても考えさせられました。中国は自分たちの文化を守りたかったがために、軍隊としては遅れを取りましたが、それが悪いことのように語られるのはなんだか腑に落ちませんでした。清朝もはじめは西洋の軍隊の良いところだけを真似して、自分たちの文化や慣習は変えないように努めたのですが、うまく行かず、軍だけを西洋化するのではなくて、国全体が西洋のような仕組みにならないと、欧米諸国に匹敵する強さは得られないと結論付けたんですね。結局、西洋、そして日本からの介入を避けるために軍の強化をして、その引き換えに自分たちの文化を変えて行って、、。日本にも近いことが言えるのかもしれません。

 

クラスではもちろん誰も、西洋の文化の方が優れていた、なんていう人はいませんが、そういう風な流れを感じてしまいました。また、自分が英語で、カナダで、このことについて学んでいるのが面白いなと思いました。文化は変わるもので、ずっと同じであり続けることはないし、昔の文化が絶対的に良い、ということはありませんが、西洋化というのはとても難しい問題だなと思います。ただ、自分のダメなところの一つに、文化の変化、主に西洋化に対して表現し難い、抵抗したい気持ちがあるので、もっと中立に俯瞰的に見れるように勉強したいなと思います。

 

周りのアジア出身の子に、「アジア人コンプレックスがある」という子が多くて、悲しい気持ちになってしまうからかもしれません。私は西洋も、アジアにも、どこの国にも誇れるところがあって、改善しなければいけないところがあると思っています。出身国は比べる必要がないのではないのかなと思うんです。人類学を勉強していると、自分や他人を批判することに抵抗を覚えるようになってしまうのですが、私は人種や文化で人間の価値は決まらないと思うので、私の友達もいつかその国出身だというコンプレックスがなくなってくれればいいなと願います。

 

私も日本の全部が好きなわけではないですけど、自分のアイデンティティーを否定したくはないなという気持ちがあります。難しいです。本当に難しい。でも、考えることを放棄したくはないし、悩むから勉強して、少しでも自分が納得できる答えを探せるようにしているのだと思います。もっと勉強して、自分なりの答えがいつか見つけられるようにしたいです。

 

 

 

 

 

来学期にGlobalization and Resistence という授業を受けたかったのですが、自分の通っているキャンパスでは開かれないらしく、、無料で受けられるオーストラリアの大学の Globalizationのコースを冬休み中に受けようと思います。笑 楽しみです。

 

もっと紹介したいクラスがあるのですが、長くなってしまったので今日はこの辺で。また時間がある時に更新したいと思います。ちなみに、来学期には今回の中国史のつづきの授業を取ることにしたのでそちらも楽しみです!

 

まとまらないまま投稿してしまってすみません。私もまだまだ勉強中なので自分の考えが変わることもあると思いますし、もっと勉強しなければならないことがたくさんあるのですが、今学期勉強した感想として残しておきたいと思います。

 

それではまた〜。

 

 

 

 

2年生は忙しくて楽しい

こんにちは。

いつの間にか大学も7週目が終わり、Midtermもようやく終えました。テストも課題もひとまず落ち着いて、この一週間は少しだけゆっくりできそうです。

 

今学期は文系の科目を4つとっているのですが、課題の量が去年とは比べ物にならないくらい多い気がしています。どうにもならない量ではないのですが、少し気を抜くと授業に遅れてしまい、課題提出にも余裕がなくなってしまう感じです。1年前の自分ではこなせなかっただろうなと思うので、少しだけ成長を感じています笑

 

2年目は「忙しくて楽しい」とタイトルに書いたのですが、課題が多い分忙しくも、授業がより専門的になっているのでより楽しいです。やっぱり1年生の授業はイントロということもあり、広い範囲をカバーしなきゃいけないのでもっと知りたいと思ってもさらっと流れてしまうので少し物足りませんでした。特に、自分の専攻がより好きになりましたし、専攻にしたいという思いがより強くなりました。私はいろんな人と親しくなる方ではないけれど、それでもやっぱり人について考えるのが好きなんだな〜と思います。人類学的なアプローチが好きです。

 

 

今のところ、人類の誕生から紀元前1000年くらいまでを勉強したのですがとっても面白いです。特に30,000年くらい前の人口が増え、コミュニティーが広がり、人類がアートを作り始めたくらいから後の勉強が好きです。現代に住んでいる私たちは、3000年前の人たちのことを「primitive」だと感じる人が多いのかなと思うのですが、人間はずっと前から人間で、今の私たちとそんなに変わらないのではないかと思います。逆に現代人が森に放たれたらすぐ飢え死んでしまうかもしれないけれど、古代の人は過酷な環境を生き抜いていたので、彼らの方がある意味賢く、強いのかもしれません。教授がクラスの中で言った、 "Humans have always been humans." というのがとても好きです。これは時間を超えてもそうだし、国境や世代を超えても言えることなのではないかなと思います。個人を一括りにしてしまうのは問題ですが、違うことを強調するのではなく、人間の共通点を学べばもっと他人に優しくできるのになと考えてしまいます。

 

 

ともかく、2年生は少し忙しいですが、その分課題をやるのも、教科書を読むのもとっても楽しいです。特に人類学はエッセイの課題が多いんですけど、どれも楽しんで書いています。トピックが割と柔軟なので自分の興味にそったものをかけて嬉しいです。

 

 

1番初めのエッセイはドイツの Stadel Cave で見つかった the lion-headed man について書きました。この作品はアートとして定義されるのかどうか疑問にする人もいるんですけど、人間のworking memory の発達によって、実在しない想像上の存在を考え、作り上げることができ、より高度な脳の発達によってsymbolic art が発展してきたということについて書きました。同じ時期にいろんな場所で今までとは違ったタイプの作品が出てくるって面白いですよね。人間と動物を組み合わせるっていうのもよく見る形ではあるのですが、それを一から作り出すのもすごいなと思います。現代よりも人間と動物が近く、もっと対等の関係だったのではないかな〜とか。作品の背景に色々な宗教的な考えもあるのかなと推測はできるのですが、断言するのは難しいです。

 

British Museumのブログにこのフィギュアの紹介が書いてあるので興味がある方いたらぜひ。

https://blog.britishmuseum.org/the-lion-man-an-ice-age-masterpiece/

Jill Cook, Keeper of Britain, Europe and Prehistory, 2017, The Lion Man: The Ice Age Masterpiece.

 

 

面白いことを色々勉強しているのでまた時間があった時に書きたいと思います。

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たまには写真も載せてみます。もっと撮っていきたいけれどいつも忘れます、、あと家の電気が映り込んでいます笑



それではまた〜。みなさんお体に気をつけて。たくさん休んでください。

 

 

2週目を終えて

こんにちは。私が住んでいる地域では、だんだん寒くなってきて、すでにヒートテックにセーターを重ね着しています。九月の中旬でこんなに寒いと思うと、真冬が恐ろしいです。

 

さて、私は今日で秋学期2週目が終わりました。少し対面授業に慣れてきたような気がしていますが、学校から帰ってくるとどっと疲れが出ます笑 ただ、授業はとても楽しくて実際に現地に来たかいがあったなぁと思っています。周りの人の話を聞いている限り、私は他の人よりもオンライン授業にそんなにストレスや不満を感じていなかったかもしれないなと思っています。自分の経験と他の人の経験は比べられないですが、私は自分が受けていた授業に満足していたし、画面越しといえどもたくさんのことを学び、英語も上達したと感じていました。

 

しかし、対面授業を2週間行って、授業の内容が頭に入りやすいなと感じる瞬間がありました。なぜかはよくわからないのですが、中国史の授業を受けていて、ふとした瞬間に、教授の話がすごくダイレクトに、画面越しよりもリアルに伝わってきた時があり、その時に初めて対面授業の良さを感じることができました。笑

 

もしかしたら、単純に去年の私のリスニング力が悪かっただけかもしれませんが笑

 

対面授業では、ディスカッションもしやすいと思います。2−3人で面と向かって話していると、やっぱり話さなきゃいけない状況になりますよね。オンラインの時は、少人数のグループに分けられても話さない人もいて少し気まずい時がよくありました。

質問をクラス全体に投げかけられた時も、手をあげて発言しやすい雰囲気があります。今学期とっている哲学の授業はディスカッションベースなので、対面でよかったなと思っています。

 

色々対面授業の良さをあげてきましたが、私が一番嬉しかったのは、人類学の授業で教授が色々なヒト族 (Hominoids)  の頭蓋骨や手などの模型?を触らせてくれたことです!!!生きていた時代によって前頭部が発達していたり、眉の部分が突出していたり、歯形が全く違ったりと、写真で見るよりもずっとわかりやすく、そしてすごく面白かったです。6〜2億年前の人の頭蓋骨は、想像していたよりもとても小さくてびっくりしました。

加えて、その時私以外の生徒はなぜかみんな休んでいて、教授の授業を独り占めできるという最高の授業でした。色々質問したりしながら考え、授業を受けることができてうれしかったです。

後何週間かしたら、私の一番興味のある文化や行動についての単元に入っていくので、それまで遅れないように勉強していきたいと思います!このクラスでは教授が生徒にどんなことについてエッセイを書きたいのかを配慮してくれるらしいので、自分の好きなことについてエッセイを書くのが楽しみです!全部で4〜5個あったと思うので効率よく進めていきたいです。

 

まだ2週目なのでそんなに忙しくない生活をしているのですが、来週からテスト勉強やエッセイの提出があるので、自分に優しくしながら楽しんで勉強したいと思います!それではまた〜!

 

 

Fall 2021 のクラス

こんにちは。私は明日からついに対面授業が始まります。ドキドキしています。対面なのでコロナにかかってしまったら授業に参加できないかもしれないという不安もあります。そんなことになったら私はどうしたらいいんでしょうか…不安です。ともかく、今は自分にできる感染対策をしっかりしていこうと思います。

 

今学期は5つクラスをとっているのですが、その中でも特に面白そうなクラスをいくつか紹介したいなと思います。

 

世界の先史時代 - 人類学

これは、prehistory と呼ばれ、主に文字が誕生するまでの文化・歴史を指します。少し教科書を読みはじめているのですが、まだホモ・サピエンスが誕生する前の時代からcivilization と呼ばれる文明の始まりまでの時代を勉強します。ホモ・サピエンスなどについては、1年生の時に自然人類学 (biological anthropology) で勉強しました。少しかぶっている部分もあり予備知識があるので、理解が早く進みそうで嬉しいです。

正直に言うと、ホモ・サピエンスネアンデルタール人前のことにはあまり興味が向いていませんでした。私は、人類学の中でも思想や文化、芸術に興味があるので、彼らの使った道具や食べ物など、30年前以上の人々の思想や文化はまだわかっていないことが多く、少しモヤモヤしてしまいます。学者の中には初期のホモ・サピエンスネアンデルタール人は私たちとように言語能力を持っていたと考える人もいますが、それもまだはっきりとはわかっていません。

それでも、私が一番初めに中学校の歴史の先生にした質問は、「昔の人は言葉を話していたのですか?もしそうだとしたら、言語の始まりはどんな感じだったのですか?どうやって言葉は生まれはじめたのですか?」でした。笑 その先生には「わからない」と言われたことを覚えています。小さい頃から好奇心の強めな人間でした。笑

私は個人的に、言語があるからより複雑な思想や文化が生まれると考えています。なので、初期の人間の体や先祖について研究している自然人類学には、少なくとも今の段階ではあまり惹かれないのかもしれません。(私がより深く学べば、もっと面白いことに気がつけるのかもしれません。)考古学では同じように文字が生まれる前の時代のことも学びますが、形に残り研究できるものがより残っており、彼らのものと思われる初めてのアートなど、興味深いことがたくさんあります。洞窟に描かれた動物の絵などから、彼らの食生活や宗教について考察することができますが、それはネアンデルタール人よりも、もっと近いタイムラインの話です。

授業が進むにつれて、より先史時代の人の思想や規律、宗教やアートを学ぶことができるので本当に楽しみです。

 

哲学

このクラスはイントロのクラスで、もっと自分の思考力を高めたいと思って取りました。特に、人類文化学を勉強していると、何が正しいのかわからなくなってしまうことがよくあります。もちろん、全員から見ての正解はないのかもしれないのですが、少なくとも自分のなかで、自分が信じられる正解を持てるようになりたいと思って取りました。

また、人類文化学は哲学とも密接しており、勉強している時に有名な哲学者の名前や代表的な思想が出てくることがあります。その時に、よく理解できなかったり、流し読みをしてしまったりすることが嫌で、もっと学んでみたいなと思うようになりました。

私はこれについて全然勉強が足りていないのですが、人類文化学ではCultural Relativismと呼ばれる、文化相対主義というものがあります。端的に説明すると、文化に優劣をつけるのではなく、一つひとつの違った文化が尊重されるべきで、介入されるべきではない、という考えです。初期に自分たちを『先進国』(civilized)と思っていた白人が、『後進国』(primitive)と思われていた土地の人を研究していたという歴史がある人類文化学にとっては、とても大切な考えの一つなのですが、哲学者から見ると納得できないところもあるというのを聞きました。私も、100パーセントこの考えに賛成ではないというか、腑に落ちないところもあります。例えば、どこまでが「その国の文化だから」といって許されるのか、などという問題です。もちろん、それぞれの文化が尊重するべきで、比べられるものではないと思うのですが、線引きがとても難しいなと思っています。

 

長々と綴りましたが、基本的に私は文化相対主義に賛成です。ただ、どこまでがお節介になってしまうのだろうかと悩むことはあります。その人のためだと思ったことが必ずしも良いわけではないので。

 

とっても長くなってしまいました。まとまりのない文章をここまで読んでくれた方、ありがとうございます。笑

 

改めて思ったのですが、英語でインプットした情報を日本語でアウトプットするのは少し難しいですね。私の英語が上手い下手はあまり関係なく、ただ単に、英語で情報が入ってきていると、日本語に訳したり整理したりするのが、ややこしくなってしまうのだと思います。

 

長くなってしまったので、今日はこの辺で。授業が本格的に始まったらまたブログに投稿したいと思います。みなさん、心と体の健康を大切にしてくださいね。

 

それではまた〜

 

 

カナダにつきました〜!

こんにちは!

 

1年間のオンライン授業を経て、やっとカナダに入国し1週間ほど経ちました。入国してから寮に着くまで色々あって本当に心が折れそうだったのですが、それはまたの機会に…笑

 

フラットメイトが二人いるのですが、どちらもとってもいいひとで、内向的な私のことを尊重してくれています。せっかくカナダにいるのだからといって外に無理に連れ出したりはせず、自分のペースでいいんじゃないといってくれる、とても理解のある人たちでよかったです。

 

話もとても合い、自分の専攻の話や勉強についてたくさん話せているのでとても心が満たされています。私は、一人でも大丈夫な人間なのでオンライン授業はそこまで苦ではなかったのですが、こうやって自分の興味があることについていろんな角度から人と話せるのはとても生産的だし、知的好奇心が満たされるな、と思います。クラスが始まっても、勉強が好きな人と色々な話ができるといいなと思います。まず、友達を作るのが難しそうですけど…まぁ、そこはあまり焦らずにいこうと思います。こんないい人たちとフラットメイトになれただけでもとてもラッキーだと思うので :)

 

学校が始まるまではあと1週間ほどあるのですが、シラバスが出てるクラスからリーディングを始めています。少しずつですけどね…。今学期は文系のクラスしかとっていないので、リーデイングが大変なことになりそうなんです。1年前に比べたら、それでも早くなったし、あまりストレスに感じなくなってきたような気はしているんですけど、それでもネイティブの人に比べたらとんでもなく遅いし、理解が浅いだろうなと思います。

 

去年と比べて取ってるクラスのレベルも上がっているんですけれど、何よりも自分の好きなクラスだけを取っているのですごく楽しみなのと同時に、学べるものは全部学んでいきたい!という気持ちでいます。妥協しないでできるまでやろうというのが今学期の目標です!

 

いずれはバイトを始めないとな、、という気持ちではいるんですけど、自分に勉強しながら働く心と体の余裕があるかはちょっとわかりません、、笑 様子見ながらですね。私の1番のプライオリティーは勉強なので、夏休みにめちゃめちゃ働いて、学期始まったら勉強に集中するのもありだと個人的には思っています。

 

話が脱線したんですけど、とりあえず学校が始まるまでは自分に優しく、やることやって新学期に備えたいと思います!とっても緊張しますが楽しみです!

 

ではまた〜

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スーパーの帰り道です

 

渡航1ヶ月前

こんにちは。

 

最近は毎日暑いですね。

青い空に白くて大きな入道雲を見ると、日本の夏だな〜って少しだけ感傷的な気持ちになります。

日本の夏は好きです。暑いのは苦手だけど、風情があって、美しいです。

 

カナダへ渡航するまで、1ヶ月を切りました。

コロナのせいで、用意しなければならない書類や予約しなければいけないことが多くて、情報量も少ないのでストレスがかかっています笑

 

計画的に物事を進めるのが苦手なので、何をやらなければいけないのか、何かやり忘れていることはないのか、という考えが頭から離れなくて常に胃が痛いです。豆腐メンタル笑

 

それでも、一つひとつ確認して、ゆっくり確実に渡航準備を進めていきたいと思います。

 

渡航レポもかけたらいいなと思っています!入国者の情報が少ないので、もしかしたら誰かの役に立つかもしれないので…

 

 

この夏休みの期間は、自分でも信じられないくらいダラダラ過ごしてしまっています。

 

今まで、長期で休みを経験したことがなかったので、ずっと家で何もせずに休んでいると罪悪感も生まれるのですが、今しかゆっくりできないので、この時間を楽しみたいです。

 

本を読んだり、後で観るリストに入れていたYouTube観たり、昼まで寝たりしています笑

 

 

渡航後のことを考えて不安になったりしているんですけど、とりあえず「今」に集中して生きていきたいなと考えています。

未来の起こってもいないことを考えて不安になることほど、不毛なことってないと思うんですけど、実際そういうマインドに持っていくのは難しいですね。

 

友達を作るとか、勉強が大変そうっていう不安はあまりないんですけど、漠然とした生活の不安があります。生活が始まってしまえば、なんとかなるとは思うんですけどね。

 

世の中には、渡航後の生活が不安な留学生がたくさんいると思うので、一人ではないよというのを伝えるのもいいかな、と思って正直に伝えてみました笑

 

全国の留学生の皆さん、一緒に頑張りましょう。

 

 

それではまた!